課題
0.3 mm 級の SMD 部品を人が掴んでリールに入れていた
リードフレーム・チップ型素子のような 0.3 mm 級の超小型 SMD 部品の精密組立は、手作業で処理されていました。自動化するには3つが同時に必要でした。0.3 mm 以下の部品を自動で整列させてリールスロットに入れられること、20 種以上の部品形状を同じ設備で受け入れられること、そして人が介入しなくてもリールテーピング結果を検査してデータを残せることです。
解決
カメラ2台で、ピック前の位置とピック後のずれを分けて捉えた
AIVE 2.1 フレキシブルフィーダーで部品を散らして供給し、RoboEYE デュアルカメラビジョンの2台のカメラが役割を分担して座標を生成します。生成した座標は IAI 精密ロボットの X·Y·R データとリアルタイムに連携し、ピックからリールスロット挿入までつながります。
- 上部カメラ(Cam1)が、供給された部品の位置・向き・正面形状を認識します。
- 下部カメラ(Cam2)が、ピック後に生じた 0.03 mm 以下の微小なずれを確認して補正します。
- 2台のカメラの補正データを合わせ、挿入座標精度 ±0.05 mm を確保しました。
- フィーダーは上部振動バスケット構造で微細部品に振動を均一に与え、周波数 1 Hz・振幅 0.1 mm 単位で調整して反転と重なりを減らします。
- 部品ごとの振動・ビジョンパラメータはレシピとして保存し、生産ログと検査結果は自動でバックアップします。
成果
供給からリールテーピング検査まで、人の手が触れない
- ピック・挿入座標誤差 ±0.05 mm — 上部・下部カメラの補正データを合わせて達成した値です。
- 作業時間 70% 短縮 — 同じ工程を手作業で行っていたときと比較した値です。
- リールテーピング不良率 0.001% 以下。
- 多品種レシピ切替5分以内、部品形状 20 種以上を同じ設備で処理します。
- 自動キャリブレーションにより、セットアップ時間は平均5分以内でした。
